SNSの匿名性が招く恐怖と警鐘

現代不安

これは最近、私が体験した恐怖の話です。これは紛れもなく私の実体験であり、いまだにその記憶は鮮明に残っています。話を始める前に言っておきますが、私はこれを皆さんに警告として伝えたいと思っています。現代社会の技術の進化は、便利になる一方で、私たちの生活に新たな不安を与えることもあるのです。

時は、数ヶ月前に遡ります。私はあるSNSプラットフォームで活動を始めたばかりでした。そのプラットフォームは、匿名性が高く、簡単にアカウントを作成できるため、様々な人たちが集まる場所でした。私がそのプラットフォームを始めた理由は単純で、日々の生活を記録し、人々との交流を楽しみたいというものでした。

最初は順調でした。日常の何気ない出来事を投稿し、それに友人や見知らぬ人たちからコメントがつくのを見るのが楽しかったのです。しかし、ある日を境にその楽しみは恐怖へと変わりました。

その日は特に何も変わったことのない日でした。しかし、投稿に対する反応の中に、少し不穏なメッセージが混じり始めたのです。「君の今日の服装、素敵だったよ。」というメッセージが最初でした。このメッセージ自体には特に不安を覚える要素はなかったのですが、詳細に考えると、私はその日、服装について投稿していなかったのです。その時点では、ただの偶然だろうと思っていました。

しかし、次第にメッセージはエスカレートしていきました。「今日、駅で君を見かけたよ。後ろから声をかけようと思ったけど、急いでいたみたいだから。」といった内容が続きました。この投稿者は私の行動を把握しているのだと気付き、私は一気に不安になりました。

しばらくは自分の中で様々な仮説を立てました。リアルの知り合いが冗談で私をからかっているのだろうか。あるいは、誰かが偶然私を見かけて気になったのだろうか。しかし、それらのどれもがしっくりきません。

翌日、私は友人たちにこのことを相談することにしました。彼らも驚き、SNSのアカウントを非公開にするか、最悪の場合削除することを勧めてくれました。しかし、私はその時点で自意識過剰だと自分を納得させ、まだ様子を見ようと考えていました。

数日後、またもや彼からメッセージが届きました。「今日はいつものカフェには行かなかったんだね。心配していたよ。」という内容でした。これには身震いしました。私が頻繁に訪れるカフェのことを、なぜこの人物が知っているのか。しかも、今日は本当にそのカフェに行かなかったのです。

ついに私は警察に相談することを決心しました。それまでの経緯を説明し、可能な範囲で彼のアカウント情報を渡しました。しかし、匿名性の高いプラットフォームでは特定は難しいと言われ、私もそれ以上どうすることもできませんでした。

その後、私はSNSアカウントを削除し、しばらくの間は身辺をより注意深く観察するようにしました。誰かが後をつけている感じがしないか、知らない人が近づいてこないか、そんなことばかり気にして過ごしました。

数週間がたち、ようやく日常を取り戻し始めた頃、家の郵便ポストに変わった封筒が入っていました。差出人は不明、手書きで「あなたに会えて嬉しかった」とだけ書かれていました。それを見た瞬間、血の気が引きました。彼は物理的に私の近くにいるのだと悟り、身震いしました。

それから、私は再度警察に相談し、事実上のストーカー被害として捜査を依頼しました。しかし、現在でも彼の正体は明らかになっていないのです。幸いにも、封筒の件以来、彼からのメッセージや接近はなくなりましたが、私は今でも誰かに見られているのではないかという不安に苛まれ続けています。

この経験から私が学んだことは、インターネットがいかに危険な場所であるかということです。匿名だからといって安全ではなく、むしろそれが他者に悪用される恐れがあるのです。この話を聞いて、皆さんが少しでも自身のインターネットでの活動について考え直すきっかけになれば幸いです。気をつけてください、本当にその目が、どこに潜んでいるのかわからないのですから。

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