三崎島の不可解現象初報告

閉鎖空間

**件名: 三崎島における不可解現象に関する報告書**

**作成者: 警視庁特別調査課 調査員 田中一郎**
**日付: 2023年10月15日**
**報告書番号: MIJ-1125**

**概要**

本報告書は、三崎島において発生した一連の不可解現象について記録したものである。当該現象は、2023年9月28日より、島内に送られた調査チームの完全な音信不通を契機に発覚した。島は本来、無人であり、一般人の立ち入りも制限されている。調査チームの目的は、過去数週間にわたり目撃された不可思議な光の正体を確認することであったが、途中で連絡が途絶えたため、再確認が必要であると判断された。

**背景**

三崎島は日本海に位置する孤立した小島で、半世紀以上にわたり無人島として存在している。過去にも複数回にわたって調査が行われているが、特に異常な報告はなかった。しかし、2023年8月中旬以降、夜間に不定期で観測される不明な光が問題となった。これを受けて、小規模な調査隊が島に派遣されたが、音信不通の事態に陥った。

**現地調査**

現地への再派遣は9月30日に行われた。私を含む新たな調査チームは、無線通信装置とGPSを装備し、三崎島へ向かった。上陸後の最初の48時間以内に以下の状況が確認された。

1. **通信障害**
上陸直後から、すべての無線通信装置が突如として使用不能となった。原因不明の電波障害が発生していると判断されたが、詳細な原因特定には至らなかった。

2. **光の発生地点**
島の中央部に位置する廃墟と化した灯台付近から、不明な光が確認された。肉眼での確認が困難であるため、光学機器を用いたが、原因の特定はできなかった。光は非常に不定期かつ短時間であり、音も伴わない。

3. **先行調査チームの痕跡**
灯台の入り口付近で、前回派遣された調査チームのものと思われるテントと装置が発見された。しかし、物資は乱雑に散らかっており、人為的な退出の形跡は確認できなかった。地面には奇妙な記号が描かれており、その解読は未だ終わっていない。

4. **体感異変**
調査員の複数名が体調不良を訴えた。具体的には急激な頭痛、吐き気、めまいなどである。原因は不明だが、従来の現地調査では報告されていない事象であり、島特有の要因が考慮されている。

**怪異**

報告の中で特筆すべきは、調査中に突然発生した音響現象である。灯台内部に進入した調査員は突如、次の現象を体験した。

– **不自然な静寂**
島に存在するはずの自然音が完全に消失。無音状態が続いた後、突如として低周波音が聞こえ始めた。

– **不明人影の視認**
複数の調査員が灯台内及び周囲において、人影のようなものを視認した。ただし、確認しようとすると即座に消える、または他の方向へ消えていくという不可解な挙動を示した。

**結論と提言**

現段階において、三崎島における現象の原因は依然特定できていない。調査チームの回収や沖合への避難も難航したため、継続的な調査が必要不可欠である。次回の調査にあたり、以下の措置を講じることを提言する。

– **より強力な通信装備の導入**
– **専門家による音響解析**
– **心理的および身体的影響のモニタリング**

これらの措置が講じられれば、現象の原因特定および解決に向けての大きな一歩となるだろう。調査は引き続き行われ、新たな情報が得られ次第、速やかに報告する。

以上。

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