こんばんは、皆さん。今日は特別な場所からのライブ配信をお届けします。どこにいるかって?実は今、僕たちはとある山奥の廃村に来ています。数年前に松村さんという女性がここで自殺したと言われていて、以来この村全体に何かが取り憑いていると噂されているんです。
さて、ここで使う装備を紹介します。見てください、最新のカメラと音声機器です。これでどんな異常現象も見逃しません。じゃあ、さっそく探索を始めましょう。今、村の入口にいます。すでに周囲は静寂が支配していて、木々のざわめき一つ聞こえません。まるで時間が止まったような感じです。
最初に訪れるのは村の神社です。これはこの村の中心ともいえる場所でしたが、今では雑草が生い茂り、完全に放置されています。この神社には古くからの祟りの噂があります。誰も近づかないし、村人たちもここで何が起きたのか語ろうとはしないのです。
神社の鳥居をくぐると、目の前に黒ずんだ拝殿が見えてきます。全身に冷たい風がまとわりつくようで、背筋が凍る思いです。ちょっと待ってください…皆さんにも聴こえますか?何か、微かに囁くような声が聞こえてきます。音声機器で拾えるか試してみますね。……この感じ、まるで誰かがこちらを見ているようです。
次に訪れるのは村の学校です。信じられないことに、この学校はまだ内側がきれいです。割れた窓ガラスから差し込む月明かりが、廊下を白く染めています。進むほどに空気が重くなり、何かが喉元を押さえつけているようです。
ここで少し休憩を取ります。皆さん、どう思います?すでにこれだけの異常を感じていて、先に進むのが怖くなってきました。でも、この村に潜む「何か」を解き明かすために、もう少し頑張ってみますか。
次は、一番の目的地、大きな井戸です。この井戸がこの村の呪いの中心だといわれています。昔、井戸の中に何かが封じられたという話ですが、詳しいことは探しても出てきませんでした。今、井戸の周囲はすっかり崩壊しています。近づくと、強烈な腐臭が漂ってきます。底を覗き込みます。暗くて何も見えませんが、カメラを使って中を撮影してみましょう。……なんだこれ、底から冷たい空気が立ち込めてきます。まるで人の息遣いのような…。
えっ、ちょっと…今、底から何かが手を伸ばしてきたように見えたんです。嘘だろ?冷や汗が止まりません。このまま続けていいのか?本能的にここは危険だと感じるのに、目が離せないのです。
ここで一度、皆さんのコメントをチェックします。何かアドバイスがあれば教えてほしいです。……やっぱり、多くの視聴者から「すぐに撤退しろ」という意見が来てますね。それでも、解き明かしたいという気持ちが強くて、どうしたらいいかわからなくなっています。
勇気を振り絞って、再び井戸に近づきます。だめだ、今度は明らかに何かがこちらをじっと見つめている感じが強い。不思議なことに、意識がどんどんぼんやりしてきます。まるで足が重く、身体が自由に動かないのです。画面が揺れて、ごめんなさい。立っているのが精いっぱいです…。
皆さん、ここで一つ重大な事実に気づいてしまいました。この村での僕の行動、すべて見えない力によって操られているような気がします。誰かが僕の行動を決定している感じ。この村は、単なる廃村じゃなく、何か恐ろしいものの力が働いているのでしょうか…。
今すぐこの場を離れましょうか。たくさんの方からのアドバイス、そして心配のコメントを読んでいるうちに、少し冷静になれました。でも、井戸から絶対に目を離さないほうがいいんですよね。そうしないと、喰われてしまいそうな気がするんです。
覚悟を決めて、その場を離れます。皆さん、ありがとうございました。この配信を通して、ここに一体何があるのか少しずつ分かってきた気がします。この場所に来ることは二度とないでしょう。帰り道でも油断せず、最大限の注意を払います。
もし、僕に何かあったら、この映像が証拠になります。本当にありがとうございました。それじゃ、また次の配信で会いましょう。気をつけて帰りますね。