[配信開始]
皆さん、こんばんは。今日もまた、私のチャンネルに遊びに来てくれてありがとう。今夜は特別な企画を用意しています。実は、最近とある噂を耳にしまして…それがこの廃ビルにまつわるものなんです。このビル、地元では「異界の門」と呼ばれているらしく、何か恐ろしいものが待っているとか。僕も少し怖いけど、今日は君たちと一緒にその謎を解明していこうと思います。それじゃ、早速行ってみましょう！
[視界が揺れる]
さて、ここが噂の廃ビル前です。外から見る限りはただの朽ちた建物にしか見えませんが、内部は…どうやら空間が歪んでいるらしいです。しかも、入ったが最後、帰ってこれないなんて話も…。でも安心して！今日は特別強力なお守りを持ってきたから、きっと大丈夫。
[カメラが右にパン]
入口はチェーンで閉じられていますが、少し錆びているので力を入れれば開けそうです。…よし、簡単に外れました。それじゃ、いよいよ中に入ります！画面が暗くなっちゃうかもしれないけど、サブライトをつけるから安心してね。
[ビルの内部に入ると、ライトが点く]
うわ、思ったよりずっと荒れてますね。この場所、何年も人が入っていないみたいです。落書きや壊れた家具が散乱しています。でも、これも伝説を確かめるため。気を引き締めていきましょう。
[奥に進むと、異様な気配が漂う]
視聴者の皆さん、何か空気が重く感じませんか？機材の調子が悪い…信号が乱れかけている。まるでこの場所そのものが何かを妨害しているかのようです。…あれ、何か聞こえませんか？遠くから何か…囁くような声が。
[カメラの手ぶれが激しくなる]
ちょっと待って、今何か動いてるのが見えた気がする。気のせいかな？…いや、見間違いじゃない。画面に何か…人影のようなものが。こんな夜中に他の探検者とか？それともただの気のせい？
[耳に不可思議な音が響き渡る]
皆さん、また音が聞こえる。今度はもっとはっきりと…。何だか、風がないのにざわざわしている。それに色味が違う…？モノクロの世界にいるような感覚だ。まるで、この場所自体が別の次元に繋がっているみたいだ。
[謎の存在感が近づいてくるのを感じる]
おかしいな、足音が増えている気がする。左右から誰か来るような…。でも、誰もいないはず。やっぱり噂は本当だったのか？この場所以外の事象とも繋がっているのかもしれない。
[視聴者に向けて]
今、皆さんの方ではどう映ってますか？何か変な音とか聞こえたりしてます？僕の耳でも、急に何か低い声が聞こえてきてるんだけど…。なんだかまずい予感がしてきた…。
[圧倒的な存在感に圧される]
やばい、今本当に変な気配が近づいてきて…圧力のようなものを感じ始めている。まるで見えない壁に押されるような感覚。思った以上に危険そうだ、でもせっかく来たんだからもう少しだけ調べて…。
[視覚が歪む感覚に襲われる]
目の前の廊下が波打つように揺れてる。これはどういうことなんだ！？まるで幻覚を見ているみたい。冷静に、冷静にいこう…でも呼吸が、うまく…できない。
[異なる次元の存在が介入]
ああ、やっと分かった。これは…全部、そのせいだ。何か、人間の理解を超えた存在がこの場所を支配している。触れた瞬間に意識が引き裂かれそうな感覚。
[混乱し始める]
君たちも見えてる？今、あちらこちらに異形の影が…。大きな、歪んだ静電気のような、触れるものすべてを消し去りそうな…でも、怖くて近づくことすらできない。なおも、好奇心がそれに勝っちゃう…。
[決意を固める]
これはもう、自分だけではどうしようもないみたいだ。怖いけど、皆と一緒なら…。とにかく、出口を見つけなきゃ！急いで、でも確実に！
[逃走開始]
行くぞ！この場所から出ないと。なんとかして…まだ間に合うはずだ。何か確実に感じるんだ、このままじゃ、ここから出られなくなっちゃう。
[出口が封じられる]
しまった、入口が…。何か、存在がそこに不気味に佇んでいる。どうしても、通ることができない。焦るな、別の道を探そう…絶対に諦めたくない。
[視聴者に頼る]
今みんなにも送ってる画像、これ見て。何か、手掛かりになりそうなものないか確認してほしい。この光の模様か、何か変な形の影か。何かがここを…動かしてるって、気づいたから。
[観察を続ける]
また戻って来た。最初の広間まで。普通ならここから出られるはずなのに…。あれほど広かったことでこそ、何も見えなくなってしまった。すべてがひしめき合い、騒めきたる。
[究極的な歪みとの遭遇]
ついに、その“形”を見た。何だこれ…言葉で表現するのは無理。視覚と知覚が拒絶する…眩しい影とでも言うべきか。これが、あの存在か！
[絶望の中で]
もう無理だ。自分で状況を修正することなんてできない。皆さん、どうしようもなくなっちゃった。誰か…誰か助けて…。
[配信終了]
暗転。
[静寂が訪れる]
