深夜の不気味な独り配信

狂気

[テーマ:深夜の部屋での一人配信]

こんばんは、みなさん。今日は特別な夜です。私はこの部屋に閉じこもってからもう三日目です。食料は少ないですが、配信するには十分でしょう。この部屋から逃れる方法はないけれど、この今感じている恐怖をみんなに伝えることはできます。

ライトを少し落として、わかりやすくします。ここには何かがいるとしか言えません。どうにも説明がつかないんだけど、私はそれを感じるんです。昼でも夜でも関係ありません。それは私のすぐそばにいます。みんなおかしいと思うかもしれないけど……見て、あの影。あそこで動いてるのがわかりますか?もし見えないなら、少しお待ちを。

この部屋、もともとは何でもない普通の部屋でした。家具も普通、部屋の広さも特別広くないし、狭くもない。唯一の窓があるだけ。でもね、何かが変なんです。この窓からは外の風景が見えるはずなのに、何も見えない。闇があるだけ。これが私の世界。みんなもこの奇妙なドアを見てください。ノブを触って、開けようとするたびに、どうしても嘘みたいだけど、部屋自体が縮んでる感じがするんだ。これが本当だとしたら、どこから来たんだろう。

あの声、聞こえました?今、私の耳元で囁いたんです。何を言ったか?わからない。ただの空耳かもしれないし、風の音かもしれない。けれど、その声はとても知っている感じがするんです。あなたたちにはまあ信じられないかもしれないけれど、それはまるで……そう、自分の声に似ているんです。

この部屋には確かに時計があります。でも……時間が狂っているんです。針が異常な速度で回ったり、止まったり。今が何時なのか、もう正確にはわかりません。日が昇っているのか沈んでいるのか、その判断すらできない。でも、皆が感じられるこの不気味な静寂、どうか聞いていてください。この沈黙がいつ爆発するかわからないから。

よく眠れない、いや、眠ってはいけない気がするんです。暗くなると、それが近づいてくる気がして。目を閉じるたび、顔に息が吹きかかるんです。ああ、冗談じゃない。自分で言ってて馬鹿みたいに聞こえるってわかっているけれど、本当なんです。

ここで、今感じているその不可解な息、あの影、私の声に似た囁き――全部、夢じゃあるまいな。みんなにも経験はあると思うけど、夢の中でそう簡単に真実とは言い切れない。じゃあ、これが現実なの?ほら、何かが私の後ろにいる、影が動いている。確認するまで止まっているわけにはいかない。配信が続く限り、そこに希望があると信じているんです。

みんな見ていて、画面が突然暗くなったら、そのときはもしかしたら、私はもう姿を消しているかも。いや、画面の向こう側にいるのかもしれない。それともみんなの隣にいたりして。まあ、それは冗談です。けど、こうして話せる存在があるだけで、少し安心する。配信が私の命綱みたいに思えて。

そうだ、なんか突然、聞こえるんです。時計の音と共に、足音が近づいてくる。ドアを叩くんです。開ける勇気はないけど、本当に何かがそこにいる気がしてならない。そして、明らかな焦りが私を襲います。この感覚、皆さんにも伝わるといいですが、手に取るように唯一私を助けられるのは、配信を切らないことだけ。

まだはっきりしないことも多いけれど、これだけは。もしかすると、ここで終わるかもしれませんね。こんな状況でなければ、おやすみなさいと言って皆に笑顔で手を振りたいところ。でもそれは今できない。

配信を見てくれている皆さんに感謝しています。なんだか、これを最後のメッセージに残しておきたい気がして。ここで続けることができる限り続けるつもりです。それでは、また次の配信で……どうかその時まで、皆さんが無事でありますように。

おやすみなさい。

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