廃屋の恐怖探索記

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### SCENE 1: 山奥の廃屋・外観

**ト書き**
風が木々の間を吹き抜け、月明かりが廃屋の古びた窓を照らす。家の周りには朽ち果てた庭が広がり、ところどころに雑草が生い茂っている。

**セリフ – タカシ**
(小声で)やっぱりやめようよ、あんな噂のある場所だし。

**セリフ – ヨシコ**
(楽しげに)何言ってんの、探検するためにここまで来たんでしょ?

**セリフ – ケンジ**
(カメラを構えながら)この山小屋、百年前に火事で全員が亡くなったんだって。幽霊が出るって噂、ほんとかどうか確かめようぜ。

### SCENE 2: 廃屋・玄関

**ト書き**
重々しい扉がギシギシと音を立てながら開く。内部は埃に覆われ、魔物が潜んでいそうな暗闇が広がっている。

**セリフ – ヨシコ**
うわ、ホントに気味悪い。でも最高のロケ地だね!

**セリフ – タカシ**
(ビクビクしながら)そんなこと言ってられるのは今のうちだって。

**セリフ – ケンジ**
(ライトを点けて)廊下に何かあるみたいだ。調べよう。

### SCENE 3: 廃屋・廊下

**ト書き**
朽ち果てた家具やガラスの割れた窓が並ぶ廊下。壁には古びた写真がかかっている。

**セリフ – タカシ**
(写真を指さし)この人たちが亡くなった家族…なのかな。

**セリフ – ヨシコ**
(写真を触りながら)ひんやりしてる。でも、この子供たちの顔…どこかで見たことがある。

**セリフ – ケンジ**
(足元に注意を払いながら進む)おい、こっちに階段がある。上に行ってみよう。

### SCENE 4: 廃屋・二階の寝室

**ト書き**
部屋には古いベッドと壊れた鏡があり、カーテンが風に揺れている。嫌な予感が漂う。

**セリフ – ヨシコ**
(ベッドに腰掛ける)ここでみんな寝てたのかなぁ。

**セリフ – タカシ**
(不安げに)気をつけろよ、何かが…

**ト書き**
突然、ドアがバタンと閉まる。ヨシコが悲鳴を上げる。

**セリフ – ケンジ**
(驚いて)だ、誰もドアを触ってないよな?

**セリフ – ヨシコ**
(震え声で)うん、でもすごく寒くなってきた。何かいるのかも…。

### SCENE 5: 廃屋・地下室への扉

**ト書き**
隠し扉がきぃっと音を立てて現れる。ヨシコがそれを発見する。

**セリフ – ヨシコ**
これ、何かの入り口みたい。開けてみる?

**セリフ – タカシ**
(躊躇しながら)本当に行くのか?

**セリフ – ケンジ**
(決意を込めて)ここまで来たからには、最後まで行こう。

### SCENE 6: 廃屋・地下室

**ト書き**
地下室には異様な雰囲気が漂う。古い玩具や、壊れた家族写真、そして中央には古びたテーブルが…。

**セリフ – ヨシコ**
(写真を見て)また同じ家族…でも、こっちは笑ってない。まるで何かを訴えかけてるみたい。

**セリフ – ケンジ**
(カメラを回し続けながら)これは…何かの儀式に使われてたんじゃないか?

**ト書き**
突然、地下室の灯りがパチッと消える。三人は慌てふためく。暗闇の中に不気味な囁き声が響く。

**セリフ – タカシ**
(恐怖に満ちた声で)何かが、また動いてる…

**セリフ – ヨシコ**
(必死にライトを点けようとする)ダメだ、ライトがつかない。

### SCENE 7: 廃屋・地下室の終焉

**ト書き**
囁き声が徐々に大きくなり、三人を包み込む。彼らは自然と手を取り合い、恐怖に震える。

**セリフ – ケンジ**
(冷や汗をかきながら)これ、もう逃げるしかない…

**ト書き**
瞬間的に地下室全体が青い光で満たされ、耳をつんざくような叫び声が響く。三人は激しい振動の中、最後の力を振り絞って出口に向かう。

### SCENE 8: 廃屋・外観

**ト書き**
三人は廃屋を飛び出し、ゼーゼーと息を荒げて振り返る。廃屋の窓からは、再び静寂が訪れる。

**セリフ – ヨシコ**
(息を整えながら)何だったの…今の?

**セリフ – タカシ**
(震えが止まらず)もう二度と、こんな場所に近づきたくない。

**セリフ – ケンジ**
(カメラを見つめて)でも、何かが撮れてるかも…それが、答えを知る鍵かもしれない。

**ト書き**
彼らは廃屋を背にしながら、その場を後にする。廃屋の窓に、一瞬だけ何かが見えた、かすかな影のようなもの。それは、彼らが決して振り返りたくない何かだった。

### SCENE 9: 夜空

**ト書き**
星が瞬き、月が廃屋を静かに見守る。廃屋の影は夜の帳に溶け込んでいく。囁き声は、再び闇夜に消え、静寂がすべてを覆う。

**幕**

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