## 午前2時の影との共存

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2023年10月1日

何も特別なことはない。いつも通りの一日だった。仕事も順調で、家に帰った後に少し散歩をして、夕食を食べ、風呂に入り、ベッドに入った。それが今日のすべてだと思っていた。しかし、夜中になって突然目が覚めた。時計を見たら午前2時ちょうどだった。部屋の静寂の中で不気味な感じがしたから、おそらくそれが私の脳を刺激して目を覚ましたのだろう。何も見えないし聞こえないけれど、確かに「何か」があるような気がした。

2023年10月2日

今朝、その「何か」が何なのか考えたけど、結局わからなかった。私は普段からあまり不安になることはないタイプだけど、昨夜のあの感覚は私を驚かせた。今日の仕事中もずっと頭の片隅にこびりついて離れない。なんだか不安定な気分だ。しかし、日中を過ごすうちにその感覚も薄れていった。帰宅したら今夜こそぐっすり眠りたい。

2023年10月3日

昨夜、また午前2時ちょうどに目が覚めた。部屋は暗いけれど、何かが動いているような気配を感じた。恐る恐るライトをつけたが、何も見えなかった。気のせいだったのかもしれない。しかし、感覚はますます強まっているようだ。何かが私の周りにいる。そんな冷たい、恐ろしい感覚だ。眠れず、結局朝を迎えた。

2023年10月5日

ここ数日、毎晩同じ時間に目が覚める。午前2時ちょうどだ。怖くてたまらないが、これといって何が起こるわけでもない。それでも私の心は常に緊張状態だ。神経がすり減っている。何か理屈で説明できないものが、この部屋にいるような気がする。本当に怖い。どうしていいかわからない。

2023年10月7日

昨晩、声を聞いた。はっきりとした声ではないが、囁くように聞こえてきた。その内容は理解できなかったが、私を呼んでいるように感じた。声はどこからともなく響いた。不安が募る。何が起こっているのか。この声の正体は何なのか。私がおかしくなっているのだろうか。それとも、部屋に本当に何かいるのか。

2023年10月9日

私はもう耐えられない。この部屋、この時間、そしてこの得体の知れない恐怖は私を追い詰めている。昨夜は、一瞬だったが、影のようなものを見た。私の目の前で何かが動くのが見えたのだ。それは人のような形をしていた。しかし、すぐに消えた。私の精神状態は限界に近い。誰かに助けを求めようかとも考えたが、これは私の問題だ。自分で何とかしなければ。

2023年10月11日

影は消えない。毎晩、私の前に姿を現す。それも午前2時ちょうどに。今では目を閉じてもその姿を感じることができる。不気味なほどに鮮明な影だ。近づいてくる。私はベッドに縛りつけられたようで、動くことができない。その瞬間が来るのを、ただ恐怖の中で待つしかないのだ。

2023年10月15日

もう耐えることなどできない。このままでは狂ってしまう。声や影が私に何を求めているのかを知りたくなった。もしいつか午前2時に目覚めたら、思い切って話しかけてみようと思う。声をかけることで、何かが変わるかもしれない。答えがわかるかもしれない。怖いが、私にはそれしか選択肢がない。

2023年10月17日

昨夜、影に話しかけた。恐怖を抑えて「あなたは誰?」と尋ねた。すると、影が低い声で答えた。「待っていた」と。その声は寒気を感じるほど冷たく、でもどこか懐かしいような気もした。その言葉を聞いた瞬間、私はすべてが終わったように感じた。影は私を迎えに来るためにそこにいるのだろうか。このままでは本当に狂ってしまうかもしれない。

2023年10月20日

影と共存する日々が続いている。影が私をどうしようとしているのか、よくわからない。声も影も、もはや私の日常の一部になりつつある。このまま受け入れてしまったほうがいいのかもしれない。恐怖が薄れ、逆に奇妙に落ち着いた気分になっている。私自身が変わってしまったのかもしれない。それでも、なぜか不安は残っている。

2023年10月22日

昨夜、初めて影が私に触れた。冷たい手が私の肩に置かれた瞬間、何かが私の中で変わった気がした。その手の感触は現実のもので、無視できるものではなかった。影も、声も、すべてが私を取り囲んでいる。逃げ出すこともできない。私が何を間違えたのか、どこで選択を誤ったのか、それは考えても無意味のように思えてきた。

2023年10月25日

すべてが静かだ。影も声も、消えてしまった。私にはもう気配が感じられない。恐怖も、安堵も、何も感じない。ただ一つ確かなのは、この数週間の出来事が私を変えてしまったということだ。影と一緒に過ごした時間を考えると、まるで幻のようだ。しかし、それは確かな現実だった。忘れることができない。影と声は、私自身の心の底に刻みつけられた。

2023年10月28日

すべて終わったはずだったのに、何故か今夜も午前2時に目が覚めた。しかし、部屋には影も、声も、もうない。静けさだけが残っている。その静けさが今は不安だ。影がいなくなったことが、一層の孤独を私に与えている。目を閉じると、あの声が耳の奥で囁いているような気がした。でももう怖くない。これからは、私は自分自身と共に生きていく。影のいない世界で。

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