[掲示板:深夜の雑談部屋]
【1:名無し】
怖い話していい?
【2:ホラー好き】
いいよ~、寝れなくならない程度にね。
【3:名無し】
いや、多分寝れなくなるかも。実は、最近、俺の友達がちょっとおかしくなってるんだ。
【4:興味津々】
どんな感じで?
【5:名無し】
カズヤって奴なんだけど、最近おかしなことばっかり言うんだよ。「人間の肉って、どんな味がするのかな」とかさ。
【6:ドン引き】
うわ、それは引くわ…。
【7:ホラー好き】
それって冗談だよね?
【8:名無し】
最初は冗談だと思ってた。でも、こないだカズヤの家に行った時、冷蔵庫に変な肉が入ってたんだよ。どこかで見たことがある感じがして…。
【9:興味津々】
まさかそれ、人の肉とか言わないよね?
【10:名無し】
俺も信じたくなかった。でも、それが本当に人間のものだとしたら…って考えたら、ゾッとした。
【11:ホラー好き】
警察に言った方がいいんじゃないの?
【12:名無し】
いや、それがカズヤのことを警察に言うなんて怖くてできないんだ。もし間違ってたらどうしようって…。
【13:ドン引き】
そうかもしれないけど、そのままにしてたら何か悪いことが起こりそうじゃない?
【14:名無し】
実は昨日、カズヤから電話があったんだよ。「ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど」って。
【15:興味津々】
何を手伝うって?
【16:名無し】
実はあんまり詳しくは聞かなかった。でも、その言い方がさ、「友達のためにやってくれるよな?」って感じで、逆らえない雰囲気だった。
【17:ホラー好き】
何だかそれ、嫌な予感しかしない。
【18:名無し】
俺も正直、どうすればいいか分からない。
【19:ドン引き】
やっぱり警察に相談すべきだよ。何かあったらどうするんだ?
【20:興味津々】
それとも他の友達に相談して、みんなで対策考えるとか?
【21:名無し】
そうだな…、他の友達にも相談してみるよ。ただ、カズヤが本当に何かしでかしてたら、他の友達まで巻き込みたくなくて。
【22:ホラー好き】
でも1人で抱え込むのは良くないよ。
【23:名無し】
そうだよな、ありがとう。明日にでも他の奴らと話してみるわ。
【24:興味津々】
気をつけてね、何かあったらまたここで話して。
【25:名無し】
ありがとう、また報告するよ。
[3日後]
【26:名無し】
みんな、また来た。ちょっと相談なんだけど…。
【27:ホラー好き】
どうしたの?あれから何か進展あった?
【28:名無し】
あれから他の友達と話したんだけど、カズヤと最近いろいろあったみたいで…。
【29:興味津々】
どんなこと?
【30:名無し】
共通の友達で、タツヤって奴がいたんだけど、ここ数日連絡取れなくなってるらしいんだ。
【31:ドン引き】
まさか、それって…。
【32:名無し】
俺も嫌な想像しちゃって、どうしようもないんだ。
【33:ホラー好き】
すぐにでも警察に行くべきだよ。そのタツヤって友達に何かあったんじゃないの?
【34:名無し】
うん、俺もそう思って昨日警察に行ったんだ。でも具体的な証拠がないと動きにくいって言われた。
【35:興味津々】
それでも、何か手はあるはずだよ。今は何もしないよりマシでしょ?
【36:名無し】
そうだな…実は、カズヤの家に行って直接話を聞こうってなった。
【37:ホラー好き】
それ、危険じゃない?下手したら襲われるかも。
【38:名無し】
でも、真実を知りたいんだ。友達だし、放っておけない。
【39:ドン引き】
行くなら、ちゃんと人数いる状態で行った方がいいよ。何かあったらすぐ逃げられるようにさ。
【40:興味津々】
何でもいいから、最新の注意を払ってね。不安で仕方ないよ。
【41:名無し】
分かった。みんな、ありがとう。気をつけて行ってみるよ。
【42:ホラー好き】
結果どうだったか、またここで教えてね。
【43:名無し】
もちろんだよ。また連絡する。
[数日後]
【44:ホラー好き】
名無し…無事?
【45:興味津々】
ずっと気になってるんだけど、何も書き込まないからさ。
【46:ドン引き】
まさか何かあったのかな…。
【47:新規さん】
あの日、彼らを見かけたよ。俺が通りすがった時、カズヤの家の近くで何か騒ぎがあったみたい。
【48:ホラー好き】
え、何か知ってる?
【49:新規さん】
警察の車がたくさん来てて、誰かが連れて行かれた。詳しいことは分からないけど…。
【50:興味津々】
何だか嫌な予感しかしないな。
【51:ドン引き】
みんなが無事だといいけど、今は待つしかないか…。
【52:新規さん】
ああ、そうだね。また何か分かったらここで教えて。
—
その後、掲示板に名無しの姿は戻ってこなかった。彼らがどうなったのか、誰も知らない。ただ一つ言えることは、友としての信頼が破れ、人間の狂気がいかに恐ろしいものであるかを、掲示板のささやかな交流から窺い知ることしかできなかったということだ。